イエ・ミジャンさんは、自分や他の顧客の預金を凍結した一部の地方銀行に対する抗議運動に参加するため、中国中部の都市、鄭州を訪れた。しかし、イエさんをはじめとする抗議運動の参加予定者の健康コードが赤に変わったため、その計画は阻止された。健康コードは、中国当局が新型コロナウイルスのリスク追跡のために使用しているツールだ。イエさんによると、鄭州に到着し、駅を出ようとスマートフォンのコードをスキャンした途端、緑色のコードの色が変わり、現地当局によってホテルに閉じ込められた。2日後、抗議計画を実行できないまま鄭州を離れると、コードは緑に戻ったという。イエさんの体験談は、同地域の地方銀行4行に対して金融上の不正行為で申し立てをした他の顧客の話とも一致する。これを受け、鄭州市とその周辺の河南省の当局が健康コードを社会統制に利用しているとの懸念が、中国のソーシャルメディアや国営メディアで噴出している。