ジョー・バイデン米大統領はその職務を続けるにはあまりに高齢であり、辞めるべきだ――。いつ民主党がそう指摘し始めるのかを推測し合うのが、2021年初めのわれわれの職場での楽しみだった。中間選挙で完敗を喫した後だろう、というのがコンセンサスだったが、今年の早い時期と予想した同僚に祝意を伝えよう。大統領を追い出そうとする動きは既に始まっており、この同僚は職場での賭け金を勝ち取った。ニューヨーク・タイムズ紙は、バイデン氏は79歳と歴代で最高齢の大統領であり、任期が終われば82歳になるというこれまで誰もが知っていたことを、さまざまな進歩派の有識者たちが突然認めた内容の記事を掲載し始めた。これにより、追い出し運動の幕が上がった。バイデン氏は見た目も話し方も年相応だ。同紙による明白な事実の宣言に進歩派メディアが次々と追随し、アトランティック誌が「単刀直入に言わせてほしい。ジョー・バイデン氏は2024年に再選を目指して出馬すべきではない。年を取り過ぎている」と主張する記事を掲載するに至った。