米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO、60)は、「シボレー・シルバラード」の電動モデルをステージ上で発表するため、数週間かけて準備を進めていた。草創期のバッテリー駆動ピックアップトラック市場でGMが大きな賭けに出るためのモデルだ。そこから15キロメートル余り離れたフォードの本社ではその頃、幹部らが広報活動で先制攻撃を仕掛けようと企てていた。この計画に詳しい複数の関係者がそう話す。バーラCEOが1月にプレゼンテーションを行った前日、フォードは同社の電動ピックアップトラック「F-150ライトニング」の生産能力を倍増させると発表した。圧倒的な需要の強さをその理由に挙げた。フォードの株価はこの日12%上昇した。
GM対フォードの仁義なきEV戦 目標は打倒テスラ
長年のライバルが対決、今度は電動ピックアップトラック
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