北朝鮮軍に銃殺された国民の
捜査結果を改ざんした疑惑
文在寅(ムン・ジェイン)政権は、北朝鮮との関係になると、ウソと欺瞞(ぎまん)を繰り返し、北朝鮮の残虐性を隠蔽(いんぺい)してきた。それは北朝鮮を丁重に遇し、関係の改善を切望したためである。
そもそも文在寅氏は、北朝鮮に非核化の意思があると主張し、世界を欺いてきた。その結果、一時は南北首脳会談に加え、米朝首脳会談が開かれて緊張緩和が進んだかのようであったが、これも長くは続かなかった。
文在寅政権は、北朝鮮の金正恩総書記の妹・与正(ヨジョン)氏の脅迫に応じ、北朝鮮から脱北してきた人々が風船に載せてビラを散布し、北朝鮮住民に金正恩政権の実態を知らせようとする活動を禁止し、取り締まりを始めた。また、韓国政府は脱北者の人権活動に補助金を出していたが、文在寅政権はその9割をカットした。
国連で北朝鮮の人権決議案に対し、5年の政権存続中、一度も共同提案国になることなく目をつぶってきた。北朝鮮の住民も韓国人と同族であり、その人権について重大な関心を持って当然である。しかし、文在寅氏にとっては、北朝鮮の住民より、彼らを弾圧する金正恩氏の方が重要なのであろう。
文在寅政権の北朝鮮に関するウソと欺瞞、隠蔽体質を示す、最も典型的でわかりやすい事例が、仁川(インチョン)沖で海洋水産部職員・李デジュンさんが北朝鮮軍に射殺され、遺体を焼却された事件に関するものである。
文在寅政権は李さんが北朝鮮の海域に入ったため射殺されたとして、事件をうやむやにして幕引きを図った。