慰安婦問題について、日本は永遠に謝罪し、賠償を続けなければならない

 2015年の「慰安婦問題日韓合意」について、鳩山元首相は「日本政府の『この問題を二度と持ち出すな』という態度が間違っている」「慰安婦被害者たちは、決して物質的な賠償を望んでおらず、真の謝罪を望んでいる」と語った。

 一方で彼は、この合意は岸田首相が外相当時に締結したものだから「これを無効化することは難しい」とも認識している。だが、「合意を土台に、無限責任要素(加害者は被害者が大丈夫だと言う時まで謝罪しなければならない)を付加して、被害者に心から謝罪することが重要だ」とも述べた。

 鳩山元首相の言う“無限責任要素”とは、被害者が「もういい」と言うまで日本は永遠に謝罪し、賠償を続けなければならないということだ。これでは、慰安婦問題日韓合意の「最終的かつ不可逆的な解決」は意味を為さなくなる。

韓国・中国への嫉妬心が、日本の嫌韓ムードにつながっている?

 鳩山元首相は日本の嫌韓ムードについて、「日本は20年から30年もの間、経済が低迷している状態だから、経済が急成長した韓国や中国といった隣国に対してうらやましさと嫉妬心が生まれた。これが嫌韓という嫌悪感につながっている」と説明した。

 加えて「日本の自民党は右翼性向が強く、韓国に対する嫌悪感を刺激して支持率を高めているが、これは間違ったやり方だ」「日本が韓国と経済的に密接に協力して経済回復を図ることが、(日本経済低迷の)問題解決の糸口になる」とも話した。

 彼は、「日本経済は低迷する一方で、韓国経済はいまだに急成長している」と述べた。しかし、韓国経済も低迷の一途をたどっている。しかも、日本以上にだ。