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「人間の本質を、どれだけ生肌で、生身の感覚で大切に紡げるか。それが、自分にとっての勝負」(ロフトワーク・林千晶)――古川享が聞き出す 今を駆けるスマート・ウーマンの本音

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第7回】 2013年1月17日
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:ただ気をつけたいのは、ワクワクは外注しづらい。何にワクワクしているのか、リアリティをもたないで空間づくりだけを外注したりすると、「ふり」はしているけれど魂がこもっていない、そんな場になってしまう気がします。

 人間が本質として持っている、おいしいとか楽しいとか、そういう生身の感覚は大切。そういう感覚を大切にしながらひとつのビジネスやサービスとしてどうやって紡いでいけるかが勝負だと思っています。極端な話、それのみ。そこからどんなイノベーションを生みだせるか、答えは数年後にふりかえってみないとわかりません。

古川:ありがとうございました。

林さんのお話を聞いて――林正愛

 「日本で、日本企業のイノベーションを起こす」という言葉は、すらりとして華奢な姿からは想像できないほど力強く、かっこよいと思いました。イノベーションを起こすためには「ワクワク」が大切とおっしゃっていましたが、インタビューの後に訪れたオフィスはワクワクを体現したような場所で、ここからいろいろなものが生まれるのだろうなーとも感じました。

 一方で、インタビューは、林さんのオフィスの下にあるFabCafeで行われたのですが、途中で振替休日だというお子様がいらっしゃり、「誕生日プレゼントを友だちにあげる」と言い、カフェの中にあったレーザーカッターで持ってきたノートに名前を刻み、オリジナルのプレゼントを作っていました。今の子どもたちが成長する頃にはそんなプレゼントも当たり前になるかもしれない、ITがもたらす可能性の大きさも少し感じたのでした。

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林 正愛
[アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。

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日本経済の屋台骨を支えてきた製造業が苦しむ中で、さまざまな技術革新が生まれ、グローバル競争の新たな舞台となっているIT業界。いまやあらゆるビジネスがITを抜きにしては、競争力が立ちいかないのが現状だ。男性のイメージが強いIT業界で、実は多くの女性たちが活躍している。IT業界やそれに関わる仕事をして活躍している女性たちに焦点を当てながら、新しい競争の時代のリーダー像を紹介していく。
 

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