――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米アップルという企業は、「新しい」という形容詞をつけられるほど新しいわけではないが、創業46年になる同社の現在の姿は、世界的な不況でその底力が実際に試される経験をしたことがないという点で十分に新しい。  投資家は現在、そのことを織り込んでいない。確かに、アップルの株価は、ハイテクセクターの他の企業同様、過去数カ月は大きな打撃を受けた。だが、同社の年初来株価は依然ナスダックや同業他社のほとんどをアウトパフォームしており、過去12カ月の騰落率がプラス圏にとどまっている数少ない銘柄の一つだ。