コロナ禍が落ち着き始めたことで、市況も少しずつ回復しつつある。しかしビジネス界では、コロナショックから立ち直った企業と不調から抜け出せない企業とで明暗が分かれている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はリクルートホールディングスとセコムの「その他サービス(人材/警備)」業界2社について解説する。(ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)
リクルートホールディングス
前年同期比で2割超の増収
企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下のその他サービス(人材/警備)業界2社。対象期間は22年1~3月期としている。
各社の増収率は以下の通りだった。
・リクルートホールディングス
増収率:23.9%(四半期の売上収益7597億円)
・セコム
増収率:0.3%(四半期の売上高2835億円)
※セコムは収益認識に関する会計方針の変更を行っているが、当社の開示方法に準じて、前年同期の売上高と増収率には同変更を遡及適応していない。
リクルートホールディングス、セコムはいずれも前年同期比で増収となった。特に、リクルートホールディングスは前年同期比2割超の大幅増収を記録している。同社は4四半期連続で2割超の増収だ。好調の要因は何だったのか。
次ページでは、両社の増収率の推移を紹介するとともに、リクルートホールディングスの増収要因について解説する。