「うちの子、友達ができるか心配」「自分から話しかけられないみたい」――小学校入学を前に、そんな不安を抱く親は少なくない。しかし、友達ができる子は、もともと話し上手だったり、社交的だったりする子とは限らない。大切なのは、「仲よくしなさい」と伝えることではなく、最初の一言を具体的に教えることだ。では、人間関係で困らない子を育てる親は、どんなことを教えているのだろうか。話題の書『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』から紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「将来、人間関係で困らない子ども」の親が教えている、たった1つのルールPhoto: Adobe Stock

友達ができやすい子の特徴

「友達ができる子は、話が上手な子とは限らないんですよ」
30年以上小学校で教えてきた先生から、こんな話を聞いた。

新学期、なかなか友達の輪に入れない男の子がいた。休み時間も、誰かに誘われるのを待っているだけだった。
先生が「一緒に遊びたいなら、声をかけてみたら?」と言うと、男の子はこう答えた。

「何て言えばいいのかわからない」

そこで先生は、まずは相手に好きな遊びを聞いてみるよう伝えた。

翌日、男の子が近くの子に「何して遊ぶのが好き?」と尋ねると、二人ともおにごっこが好きだとわかった。そこから自然に、一緒に遊ぶようになったという。

「『友達と仲よくしなさい』だけでは、子どもは何をすればいいのかわかりません。最初のひと言を具体的に教えることが大切なんです」

仲良くなりたい気持ちを伝えられるようになろう

小学校入学前後に身につけておきたい93のルールを紹介した『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「あたらしい ともだちと なかよくしよう」という項目がある。

「将来、人間関係で困らない子ども」の親が教えている、たった1つのルール『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・なまえを きいてみよう。 「おなまえは なんて いうの?」
・たんじょうびを きいてみよう。 「たんじょうびは いつ?」
・すきな あそびを きいてみよう。 「なにを して あそぶのが すき?」
・いっしょに あそぼうと さそってみよう。 「いっしょに あそばない?」

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

人間関係で困らない人は、誰とでもすぐに仲よくなれる人ではない。
相手が話しかけてくれるのを待つだけでなく、自分から小さなきっかけをつくれる人である。

「仲よくしなさい」と言うだけではなく、「名前を聞いてみよう」「好きな遊びを聞いてみよう」と、最初のひと言を教える。
その積み重ねが、自分から人間関係を築く力につながるのである。