――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  個人投資家は、金融市場の「気まぐれな風」と揶揄(やゆ)されるが、「押し目買い」信仰を持ち続けている唯一の存在である。だが、彼らの押し目買い意欲にも限界があるようだ。  株式の売買動向を調査するバンダトラックが22日に発表した最新データによると、S&P500種指数は過去数十年で最悪の上半期になりそうな状況だ。ただ、過去1カ月間の個人投資家の米国株売買状況はまだ240億ドル(約3兆2400億円)の買い越しとなっており、過去2年の平均並みにとどまっている。