米半導体受託生産(ファウンドリー)大手グローバルファウンドリーズの「ファブ7」では、ビー、シュー、ブーンという音が鳴り響いている。スマートフォンや自動車用の半導体チップを製造するロボットアームなどの機械が発する音だ。ここは、同社の最先端の工場の一つで、350以上ある製造工程のうち人間を必要とする工程はほとんどない。このような工場を誘致することで、シンガポールは富裕国には珍しく製造業の低迷を反転させた。世界銀行の統計によると、国内総生産(GDP)に占める製造業の割合は2005年の27%から2013年には18%に低下し、この都市国家は産業の衰退に直面した。しかしその後、製造業が復活。世界銀行の最新のデータによると、2020年にはGDPの21%に上昇した。シンガポール政府のデータによると、2021年はGDPの22%を占めた。
シンガポール、いかに製造業を復活させたか
高度に自動化された工場を誘致し、富裕国として珍しく製造業の衰退を反転
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