取材に応じた男性取材に応じた男性(2022年6月6日/弁護士ドットコム撮影)
*本記事は弁護士ドットコムニュースからの転載です。

 プロ野球・中日ドラゴンズの福敬登(ふく・ひろと)投手(30)について、ツイッターで「死ね」「天に召されてくれないかなあ」などと書き込んだとして、派遣社員の40代男性が今年3月、侮辱の疑いで書類送検された。福投手の代理人によると、男性は福投手に謝罪し、5月24日に示談が成立したという。

 なぜ、福投手を追い詰める言葉を公の場で発信したのか。男性が弁護士ドットコムニュースの取材に応じ、胸の内を語った。

「脊髄反射」でツイートした
「死ね」という言葉

 男性は子どものころから、中日ドラゴンズの大ファン。同じくファンの父親の影響を受けた。チームを応援し続けて約35年以上になるが、特定の好きな選手はいないという。

「昔から、好きな選手はつくらないようにしているんですよ。私は『ドラゴンズの勝ち』が見たいんです」

 新卒カードを「適当に」使ったが、すぐにやめて、その後は派遣社員として生活する日々。ツイッターのアカウントは、約7年前に開設した。野球を観ながら、実況ツイートをすることが一番の楽しみという。

 問題のツイートを投稿したのは、2021年6月13日。この日は、インターネットカフェでライブ放送を観ながら実況していた。派遣の仕事が雇い止めになり、時間的な余裕があった。