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デスクで手を休めずPCに向かい、隙間時間もスマホの通知に追われながら必死に働き続けている人がいる。しかし、じつはこの姿勢こそが、成果も評価も上がらない人の共通点だった。17万人のデータが解き明かした、社内の一流に共通する「意外な習慣」とは?(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
※本稿は、越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用した記事です。
「成果」も「評価」も上がらない人の特徴
デスクでPCに向かい、絶え間なく作業を進め、移動中や隙間時間もスマートフォンで通知をチェックする。
「行動し続けることこそが仕事だ」
そう信じ、とにかく足を止めずに走り回り、休む間もなく動き続ける人は多い。
だが、その姿勢こそが、思考を浅くさせる最大の原因になっている。
PCに向かい、ひたすら情報のインプットとアウトプットを繰り返していると、深く考える時間も意識も持てない。
その結果、どれほど時間をかけて動き回っても「発想が浅い」「根本的な解決になっていない」と指摘され、成果も評価も上がらない泥沼に引きずり込まれていく。
社内の一流が「トイレ」でしている意外なこと
では、圧倒的な成果を出し、周囲から「考えが深い」「本質を見抜いている」と一目置かれる社内の一流は、何をしているのだろうか。
815社のビジネスパーソン17万人の行動記録と評価データを分析したところ、意外な結果が見えてきたそうだ。
彼らは、誰にも邪魔されない「トイレの個室」で短時間の内省を行っていたのだ。
働き方と行動ログの関係を分析したところ、「内省」の時間を2週間に1回以上とっていた人の比率は、一般社員で7%、会社から期待されている人は67%でした。
9倍以上の差に加えて驚きなのが、その場所です。
期待されている人たちの75%が、なんとオフィス内のトイレの個室で内省していたのです。
トイレの個室は、誰にも話しかけられず、完全に一人になれる空間です。彼らはそこを、短時間で思考を整えるための空間として使っていました。
(越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より)
彼らは個室に入るとスマホを取り出すのを一切やめ、外部からの通知やノイズを完全に遮断して、自分の頭と心に向き合っていた。
同書によると、ある金融機関に勤める企画職の社員は、
「トイレの個室は、唯一、誰にも邪魔されない場所。机に向かうと、つい答えを出そうとしてしまう。でも個室だと、どう感じているかを素直に考えられる」
(越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より)
と語っていたそうだ。
「忙しく働いている自分」に満足している働き方では、本質的な成果を生み出すことはできない。
浅い思考から抜け出せず、周囲からの信頼を損ねてしまうのだ。
「トイレの個室」を、デジタルノイズを絶つプライベートな思考ドックに変える。
一歩立ち止まり、自分自身と深く対話する場にする。
それができる人こそが、本質を掴み取り、一流として圧倒的な評価を得ていたのである。
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。




