ゲームに熱中する子どもを持つ親なら、子どもたちをゲームコントローラーから引きはがして本を読むよう説得するのが、いかに難しいか分かるだろう。テレビゲームの速いペースと次々に繰り出されるリワード（報酬）は、書籍にはできない形で脳の発達を刺激する。ゲームはゴールドメダルや突然のボーナスを数分おき（もしくは数秒おき）に与えてくれるが、1冊の本で大きな秘密が明らかになったり、予想外の話の展開に出会ったりするには、何十ページも読み進めなければならない場合もある。だからといって、ゲームに夢中な子どもが読書を楽しめないわけではない。筆者は複数の図書館司書や児童文学が専門の教授、さらには10代のゲーム愛好者にコンタクトを取り、どうすれば子どもたちに本を読むよう動機付けられるか、助言を聞いた。全員が提案したのは、1日最低30分は読書の時間に充てるために確保しておくということだ。今夏、子どもたちに本を読ませるために彼らが話したアイデアを以下にまとめた。