米半導体大手クアルコムはアップルを「もうあと数口かじる」ことができるかもしれない。だが、どの甘いご褒美もそうであるように、砂糖による興奮が続くと期待すべきではない。クアルコム株価は今週に入り、大きく上昇した。アップルが取り組んでいる独自モデムチップの開発が難航しているとする有力アナリストのツイートが追い風だ。台湾・天風国際証券の郭明錤(ミンチー・クオ)氏は自身の情報筋の話として、アップルの5G(第5世代)対応モデムチップ開発は「失敗した可能性がある」と指摘した。そのため、クアルコムは2023年終盤に発売される新型「iPhone(アイフォーン)」向けのモデムチップを引き続きすべて供給する見通しだという。同氏はアップルのサプライチェーン(供給網)に情報提供者を多く抱えることで知られる。
クアルコム、アップルの「賞味期限」に注意を
アップルのモデムチップ開発難航と有力アナリストが指摘、だが実現は時間の問題か
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