2022年1~6月の世界市場が過去数十年で最も過酷な上半期となったことで、投資家はさらなる損失を被る事態に身構えている。インフレの加速と金利の上昇が数カ月に及ぶ売りに拍車を掛けた結果、無傷でいられた市場はほぼ皆無だった。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、S&P500種指数は21%安となり、上半期として1970年以来の下落率を記録した。投資適格債は、iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF(上場投資信託)でみた騰落率がマイナス11%に沈み、史上最悪の上半期となった。新興国では経済成長の減速が打撃となり、株式・債券相場が急落した。暗号資産(仮想通貨)は暴落し、個人投資家やヘッジファンドなどが多額の損失を抱え込んだ。
世界市場、過去数十年で最悪の上半期に
株・債券・仮想通貨などほぼ総崩れ、投資家はさらなる急変動に身構え
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