2022年上半期はインフレ高進と株価急落に見舞われたが、金相場への影響は限定的だった。投資家はこうした状況が改善するとはみていない。金価格は3月に過去最高値近くまで上昇したものの、その後の3カ月は大きく下落し、四半期ベースで1年余ぶりの下落率を記録した。4-6月期の金先物(中心限月)は前期末比7.5%安の1トロイオンス=1807.30ドルで終えた。四半期の下落率としては、9.5%安を記録した2021年1-3月期末以来の大きさだった。7-9月期初日の7月1日は前日比0.3%安の1801.50ドルで終えている。投資家やアナリストによると、下半期も金に対する圧力は続く見通しだ。米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ退治のために利上げを加速した。その結果、米国債利回りとドルが数年ぶりの高水準へ押し上げられ、金相場は年初来高値から10%下落した。
金相場、今年はインフレ高進でも輝かず
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