――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  今年も半年が過ぎた。しかし、2022年に待ち受けている凶報の半分も過ぎ去ってない可能性を市場は恐れ始めている。  最初の6カ月は予想外の出来事の連続だった。インフレ、過去40年で最大の債券急落、史上まれに見るハイテク株の下落、そして暗号資産(仮想通貨)の大暴落だ。  現在迫りつつあるのが、投資家が何カ月間も無視してきたリセッション(景気後退)のリスクだ。しかし、経済が低迷するのか、順調に行くのかは、まだわからない。リセッションの確率に関する予測はさまざまだ。