ビジネスリーダーたちは、バイデン米大統領の石油会社に対する攻撃を政治的皮肉と見なしているが、それは寛大すぎるかもしれない。週末にガソリンスタンドに値下げを命じたバイデン氏のツイートは、民間経済について意図的な無知をさらけ出している。バイデン氏は2日、「ガソリンスタンドを経営し、小売価格を設定している企業に向けたメッセージはシンプルだ。現在は戦争と世界的な危機の時だ」とツイート。「給油時に請求される小売価格を引き下げてもらいたい。今すぐにだ」。ドナルド・トランプ氏が大統領としてこのような命令を出していたら、左派は「権威主義」と叫んだだろう。自由世界のリーダーである米大統領が、故ウゴ・チャベス・ベネズエラ元大統領と意を通じているように見えるのは当惑させられる。中国の国営メディアは、バイデン氏のツイートを称賛した。「今、米大統領は資本主義がすべて搾取であることをようやく理解した。彼は以前、これを信じていなかった」。あるいは、大統領は信じていたが、誰もそのことを信じたいとは思わなかったのかもしれない。
【社説】バイデノミクス初級、民間経済理解せず
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