――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  われわれは悪いジェンダー専門家の時代に生きている。ボリス・ジョンソン英首相が混乱を助長した。先月下旬に開催された先進7カ国首脳会議(G7サミット)と北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の間に、ジョンソン氏はドイツのメディアに対し、次のような知見を披露した。「もしプーチン氏が女性だったら――もちろん違うが――もしそうだったら、こんなクレージーでマッチョな侵略と暴力の戦争に乗り出したとは思えない。