アジア太平洋地域全域でインフレが加速しており、中央銀行は物価上昇を抑えるために借り入れコストの引き上げを続ける必要があるとの見方が強まっている。オーストラリア準備銀行(中央銀行)は5日、インフレはまだピークアウトしていないとして政策金利を0.85%から1.35%に引き上げた。6月の0.5ポイント利上げ、5月の0.25ポイント利上げに続く追加措置だった。韓国やフィリピンなどでもインフレが加速し、アジア各国でさらなる利上げが予想されている。アジア太平洋地域のインフレ率は欧米諸国よりも低いが、多くの国の中銀は予想以上のインフレが一般世帯や企業を圧迫していると警告している。ジム・チャーマーズ豪財務相は「インフレについては、良い方向に向かうというより悪化する見通しだ」と述べている。