米タイガー・グローバル・マネジメントの旗艦ヘッジファンドは6月、リターンがプラス3.4%となった。事情を知る関係者が明らかにした。同ファンドで利益が出たのは2021年10月以来。だが、22年1~6月のリターンはマイナス50.1%で、主要株価指数や他の成長株投資ヘッジファンドの損失より大きい。3.4%はタイガーが5日夕方に投資家に通知した速報値で、コメントはついていない。ハイテク株の比率が多いナスダック総合株価指数の6月のリターン(配当含む)はマイナス8.7%、S&P500種指数はマイナス8.3%だった。タイガーの旗艦ヘッジファンドは上場企業と非上場企業の両方に投資しており、ここ数年の上昇分が数カ月で吹き飛んだ。投資家によると、同社のロング(買い)のみのファンドの1~5月のリターンはマイナス61.7%、プライベートエクイティ(PE)ファンドはそれよりもマイナス幅がはるかに小さかったという。