インターネットが普及する以前、10代の若者はプレイボーイ誌をベッドの下に隠していたり、ケーブルテレビの深夜映画をこっそりのぞき見したりしていた。ポルノは供給が限られていた。どれほど好奇心旺盛な子どもにとっても。だが今や世界は変わった。オンラインで子どもがいかに容易にポルノを見つけられるかについて、多くの親が筆者に懸念を示している。昨年の調査に基づき、インディアナ大学の研究チームは、米国のティーンの80%がポルノを見たことがあると推定。多くの子どもは10歳までにポルノを目にしているという。オンラインポルノが、こっそり隠し持つ雑誌と異なるのは、他の多くのデジタルコンテンツによる誘惑がそうであるように、いつでも無限に供給されることだ。想像してほしい。仮に24時間営業のお菓子屋さんがあったとして、子どもが砂糖をむさぼり食べても、それを制止する親がそばにいなければどうなるか。子どもの体に良くないはずだ。では、いつでも手に入るポルノは、子どもの脳にどう影響するのだろうか。
ネットポルノと子どもの脳、有害性と対策法
こっそり隠し持つ成人向け雑誌と異なる点は、いつでも無限に供給されることだ
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