米国の防諜(ぼうちょう)当局者は、中国が米国の政策決定に影響を与えることを狙った工作活動を活発化させているとして、地方政府の当局者や企業幹部に警戒を促している。米国家防諜安全保障センター(NCSC)が6日公表を予定している告知文書の内容をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した。中国は米中関係が冷え込む中で、米国の政策が自国に有利な方向に向かうよう、州や地方自治体、企業のリーダーへの働きかけをエスカレートさせているという。NCSC、米連邦捜査局(FBI)、米国土安全保障省(DHS)の当局者は2月、上院情報委員会が主催したイベントで、州・地方当局者に中国による工作活動のリスクについて注意喚起を促した。内情に詳しい関係筋が明らかにした。それ以降、こうした取り組みを広げているという。