米英の情報機関トップが6日、知的財産の窃取などを狙った中国の諜報(ちょうほう)活動について、強い危機感を表明した。米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官と英防諜機関、情報局保安部(MI5)のケン・マッカラム長官は、MI5本部で合同演説を行い、中国政府によるこうした活動の規模や巧妙さを軽視すべきではないと警告した。レイ氏は参加した企業幹部らに「中国政府は、業界を動かしているものが何であれ、技術を盗み、それを使って事業を弱体化させ、市場を支配しようとしている」とした上で、「彼らはその目的のためにあらゆる手段を使おうとしている」と語った。さらに、中国は重要とみなす技術にアクセスするため、大規模なハッキングや世界に張り巡らした諜報網を利用していると両氏は指摘した。
米英の情報機関トップ、中国への警戒呼びかけ
有料会員限定
あなたにおすすめ