ロシアが圧倒的な軍事力でウクライナ東部を着実に支配下に収めていることで、長期にわたる消耗戦が続く可能性が濃厚となってきた。厳しい状況に置かれているウクライナは、戦況を好転させるには、西側からの武器供与と兵士訓練の援助が必要だと訴えている。侵攻当初は失策が相次いだロシアだが、足元では戦術の変更が奏功している兆しが出ている。開戦時に大胆にもウクライナ領土に深く攻め入ったロシア軍の戦略は総じて失敗に終わり、その過程で先鋭部隊を失った。だが、ここにきて砲台に隠れながら、じわり前進する戦略へと転換している。ウクライナ国家安全保障・国防会議のオレクシー・ダニロフ書記はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、ロシアは「ウクライナ軍が太刀打ちできないほどの重火器や装甲車を1平方キロメートルごとに大量投入している」と明かした。「これでロシアは優位に立っている」
ロシアは戦術変更が奏功、消耗戦が濃厚に
ウクライナは反転攻勢には一段の武器供与と兵士訓練が必要と主張
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