安倍首相に教わった
国会議員の存在意義
安倍元首相が凶弾に倒れました。この一報を妻からの電話で知りました。電話越しの声が涙声で震えていて、にわかに信じられませんでしたが、ニュースで確認してがくぜんとしました。ネット上の記事で、血を流し路上に横たわる安倍さんの姿をみて、怒りがこみ上げるとともに悲しさで涙が止まらなくなりました。
私は安倍チルドレンの一人で、安倍元首相からいろいろと学ばせていただきました。歴代最長任期の総理大臣として歴史に名を刻んだ安倍元首相のこの痛ましい事件に、心を痛めている国民も多いでしょう。心の底からの怒りと、悲しみをこめて訴えたいと思います。
安倍元首相が以前、私におっしゃったことがあります。「政治は国民の好む耳あたりの良い政治をするだけでは意味がないんだ。意見が二分するような問題提起をして国民の皆さまに考えていただく、議論を巻き起こすことに国会議員の存在意義があるんだ」と。
これは私が政治家として悩んでいたときに、アドバイスをいただいた言葉でした。この時に感じたのは、安倍元首相は政治家として常に戦っているのだ、ということです。
国民を二分する議論を巻き起こすこととは、つまり国民の半分を敵に回した上で、説明し説得し理解を促すということです。