長引くコロナ渦中。引きこもりがちな毎日に、ストレスを感じている人も多いのではないだろうか。
寝ても疲れが取れない、ちょっとしたことですぐ不安になる、自分だけが取り残されているように感じる……という人にぜひ読んでほしいのが、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)だ。
「つらいときにひとりで読みたい」「低くなった自尊心を満たしたいときはこの本が役立つ」「誰が読んでも共感できる内容」と絶賛の声が数多く寄せられている。
著者のクルベウ氏は事業に失敗し、自分を励ますためにSNSに投稿していた癒しの言葉が多くの共感を集め、2015年に作家デビュー。処女作『心配しないで』はBTSのファン感謝イベントでJ-HOPEから「メンバーのJINにおすすめしたい本」として紹介され、ファンの間で「BTSおすすめの作家」として話題に。クルベウ氏は韓国では著書累計80万部を突破するなど、「韓国のSNS作家として一番人気」との呼び声も高い。
「自分らしく、豊かに生きるためのメソッド」が詰まった1冊。今回は、本書から「人生に訪れる三度のチャンス」について、一部抜粋・編集して紹介する。(初出:2021年4月8日)

生きることに疲れた人が「手放すべきもの」とは?【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

人生に訪れる三度のチャンス

タクシーに乗ったとき、
運転手からこんな話を聞いた。

その運転手はふだんは、とある企業の理事をしていて、
会社のプロジェクトの一環として、タクシーを運転しながら
客の悩みを聞く活動をしていると言う。

生きていれば、誰にでも三度のチャンスが訪れる。
でもほとんどの人々は、
そのチャンスがジャンボ宝くじに当選するとか
特別な幸運に出会うとか
特別な人が自分に会いにくることだと考えている。

でも、それはチャンスじゃない。
すでに完成された幸運だ。
実際、人生においてそんな幸運は
たった一度巡ってくるかこないかだ。

人生に訪れる三度のチャンスはこういうものだ。

1つ目は、まるで反りが合わない人や
まったく自分に合っていない仕事を手放すチャンス。

この機会を逃してはならない。
これを逃したら、間違ったことにとらわれ続けて
人生をムダにしてしまう。
あまりにも自分に合わないことを続けていると、
経験だと見なすことすらできなくなる。
心が傷だらけになって、
新しいことに挑戦するために必要な勇気を
失ってしまうからだ。