男性客の大半が
普通のビジネスパーソン

 若者から中高年まで、多くのビジネスパーソンから支持を集めているまつげパーマ。今や身だしなみに気を使うことはビジネスマナーの一環になってきているが、そうは言っても“まつげ”という細部の身だしなみまで意識しているのは、やはりエグゼクティブや人前に出る職業の人が多いのだろうか。

「そんなことはありません。当店に通われているお客さまの多くは、ごく一般的なビジネスパーソンばかりです。もちろん、アナウンサーやアイドル、スポーツ選手などの有名人もご利用されますが、そういう人は大事な撮影の前などに駆け込みでいらっしゃる場合がほとんど。また、エグゼクティブだとネイルケアを希望される場合が多いです。目元のメニューを受けに頻繁に来店されるのは、ほとんどが会社員の男性なのです」

 まつげパーマは、美意識の高い人や、表舞台に立つ人だけのものではないのだ。

「男性のまつげパーマは、おしゃれ目的というよりは“メンテナンス”を目的にしている人が多いです。理髪店で髪の毛を切るように、サロンでまつげを上向かせる、というような意識で来店されるお客さまが多いように思います」

 小林氏の言葉どおり、まつげパーマを希望する男性は、切実な悩みを抱えている場合も少なくないという。

「加齢による眼瞼(がんけん)下垂や逆さまつげに悩んでいる方は、まつげパーマをすることで悩みが改善される場合もあり、おすすめです。実際、当店にも眼瞼下垂や逆さまつげに悩んでいるミドル男性が多くいますよ。また、ビューラーやマスカラを使った“まつげメイク”をしてこなかった男性は、女性と比べてまつげが健康的に太く長く伸びており、なかには『うっとうしい』と感じる人もいるほどです。まつげが視界の邪魔になっていると感じる人も、パーマを当てて上向かせるだけで視界がはっきりします」

 そのほか、「目が大きく見える」「横顔がきれいに見える」「細かい部分の手入れも行き届いているので仕事も丁寧にこなしてくれそうな印象が与えられる」など、まつげパーマによるメリットは数多いのだ。