【世界一の大先輩！92歳の現役総務課長が伝授】
誰からも信頼される人がやっている
“一生役立つ”4つのこと

「仕事がおもしろくない」「上司にうんざり」「もう会社を辞めたい！」
そんな思いが少しでもあるなら参考にしたいのが、92歳にして、現役総務課長としてバリバリ働いている玉置泰子さんの著書『92歳 総務課長の教え』だ。
ベストセラー作家・本田健氏も絶賛する泰子さんの教えは、新入社員からベテラン社員まで即役立つ、説得力あふれる教訓が満載。壁を超えたら人生で一番幸せな20年が待っていると説く『80歳の壁』が話題になっている今、「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定された泰子さんが教えてくれる、長く幸せに働く63の秘訣は必読である。
※本稿は、『92歳 総務課長の教え』（ダイヤモンド社刊）より一部を抜粋・編集したものです。

社内外に自分のブレーンを築く

高級ブランド、シャネルの創設者ココ・シャネルは、こういったそうです。「私は流行をつくっているのではない。私が流行なの」。すごい自信ですが、それは彼女に卓越した才能があり、自分の道を切り拓くバイタリティがあったからこそでしょう。

そうではない私のような普通の人は、社内外の人脈から得られる情報が武器になります。伸びる会社員に共通しているのは、優れたコミュニケーション能力と社内外に幅広い人的ネットワークを持っている点だと思うのです。

優秀な政治家や経営者には、優れたブレーンがいるもの。社内外のネットワークは、独自のブレーンを持つようなものです。そのためには、「あの人は信頼できる人だからつき合いたい」と思ってもらわなくてはなりません。

誰とでも信頼関係が気づける4つの条件

そのために踏まえておくべきことは、次の4つだと思います。

① 悪口をいわない
② 約束を守る
③ 人の成功を喜ぶ
④ 人を助ける

①よく悪口をいっている人と、親しくしたいと思うでしょうか。後述するように、悪口をいうとマイナス思考に陥り、せっかくの運も逃げてしまいます。

②約束を守ることも大切です。しょっちゅう遅刻をしたり約束を守れない人は、信頼を失います。逆説的にいうなら、守れない約束はしないようにすべきです。信頼を築くまでには時間を要しますが、失うのは一瞬です。しかも、一度失った信頼をとり戻すのは、簡単ではありません。

③他人の成功をねたんだり、ひがんだりせず、自分のことのように喜べる人間でありたいものです。ライバル関係にある同僚が好業績をあげたりすると、なかなか素直に喜べないかもしれません。そういう人情もわかりますが、それであれば自分が人に喜んでもらえるようになるには、何をするべきかを考えてみるとよいでしょう。その一つは、他人の成功を素直に喜ぶことだと思います。

④最後に心がけたいのは、困っている人を助けられる人間であることです。ボランティア精神で何か人の役に立つことはできないかという姿勢でいると、困っているときに助けてくれる人が現れるものだと思います。

――以上の4つに共通しているのは、人望を集める行為だということです。人望があれば、そこには人の輪ができるものなのです。

※本稿は、『92歳 総務課長の教え』（ダイヤモンド社刊）より一部を抜粋・編集したものです。