秋口から落ち着きを取り戻し
日経平均「3万円回復」も
世界的にインフレが止まらない。
とりわけ米国は、消費者物価急騰でFRB(米連邦準備制度理事会)がインフレ抑制最重視で利上げペースを加速させ、株式市場は不安定な動きを続ける。
だが2022年秋口以降は、インフレ率鈍化でFRBの利上げペースが緩和されるとともに米国株も再び上昇基調になると予想される。
日本株は米国株を上回る上昇率になり、日経平均株価が3万円台の回復も考えられる「固有の事情」がある。
今後のポイントは
FRBの引き締めペース
米国では6月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比9.1%上昇(図表1)、日本でも4~月連続で同2.5%上昇した。
日本でインフレが意識され始めたのは21年後半だが、金融市場では21年4月の米CPI上昇率が4%を超えた頃から懸念材料とされてきた。