芸能人、文化人、有名バンドも登場
華やかなプレ・キーノートスピーチ

「Born Mobile」。

 モバイル向け半導体最大手の米Qualcomm(日本語表記:クアルコム)が、2012年後半に打ち出した、新しいキャッチコピーだ。その実質的なお披露目が、今年のCESで行われた。

 1月7日(月)午後6時30分、ヴェネティアン・パラッツォ・コングレスセンター5階のボールルーム。収容人員約2000人が超満員。CES「プレ・キーノートスピーチ」として、クアルコムのポール・E・ジェイコブスCEOが壇上に上がった。

サムスン、パナソニックを凌ぐ存在感<br />米クアルコムが先導する「イネーブラー」ビジネス<br />――CESで表面化した自動車産業界再編2つの胎動(2)CESのプレ・キーノートスピーチ。超満員の場内。壇上にはクアルコムのポール・E・ジェイコブCEO Photo by Kenji Momota

 同社にとって今回、最大のウリはモバイルデバイス向けの新型プロセッサー「スナップドラゴン800シリーズ」だ。

 スピーチが始まって15分ほど。話題は、今年CES未出展となったマイクロソフトに。すると、舞台の下手からいきなり、同社のスティーブ・バルマーCEOがサプライズで登場、会場がどよめいた。そして、スナップドラゴン搭載のWINDOWS RT最新モバイルを詳しく紹介した。

 その後は各界の著名人、芸能人、スポーツ選手が続々登場。様々な分野でのスナップドラゴン800シリーズの活用事例を紹介した。映画監督ギレルモ・デル・トロ氏が7.1chサラウンドシステムの新作「Pacific Rim」を。米最大規模のカーレース、2012年NASCARスプリントカップシリーズのチャンピオン、ブラッド・ケセロスキー氏がLTEブロードキャスティングを。さらに、モバイルの子ども向け教育での利用例を、セサミストリートの人気キャラクター・ビックバードが説明した。