ロシアは週内にガスパイプラインの点検を終え、ドイツへの天然ガス供給を再開する予定になっている。だが、もし再開されなければ、欧州全体が深刻な経済的打撃を被りかねないとの懸念が広がっており、各国政府や企業関係者はロシアの対応を警戒しながら見守っている。シベリアからドイツにガスを送るパイプライン「ノルドストリーム」は11日、10日間かけて行う年1回のメンテナンスのため停止した。西側諸国では、ロシアが停止を引き延ばすか、場合によっては永続的に稼働を停止する恐れがあるとの懸念が強まっている。先月からパイプラインの流量が減少し始めたことで、欧州の指導者は、ロシアがガスを「武器」にしているとして非難。一方ロシアは、減少は西側の制裁に関連した技術的な問題だと反論している。