米動画配信大手ネットフリックスは19日、初めて2四半期連続で会員数が減少したことを明らかにした。競争の激化などが影響した。有料会員数は4-6月期(第2四半期)に97万人減少したが、会社予想の200万人減よりは小幅だった。ネットフリックスでは7-9月期に100万人の純増を見込んでいる。売上高は予想を下回り、8.6%増の約80億ドルとなった。営業利益は15%減少した。為替の変動が売上高と収益性を圧迫したという。7-9月期は売上高の伸びが4.7%に鈍化するとみている。ネットフリックスは、有料会員数の減少幅が予想より小さかったことが好感され、米株式市場の引け後の時間外取引で急騰。フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、アップル、アルファベットなどFANMAGと呼ばれるIT(情報・技術)大手が広く上昇する中、ネットフリックスは19日の通常取引を前日比5.61%高で終えた。