ユージーン・エルリクさん(32)は昨年9月、暗号資産(仮想通貨)「カルダノ」を買うため、仮想通貨のレンディング(貸出業)を手掛けるセルシウス・ネットワークからマージンローン(信用取引向け融資)で4000ドル(約55万円)を借り入れた。その際、口座には2万5000ドルが入っていた。ロサンゼルス在住のエルリクさんは、仮想通貨の世界で過去最悪とも言える崩壊劇で犠牲になった1人だ。セルシウスは6月12日、顧客に対し、資金の引き出しや取引を凍結したと発表。6月18日にはエルリクさんにローン金額の倍以上に当たる1万ドル相当のビットコインを同社に差し出す必要があると伝え、従わない場合には口座を清算すると通告した。
仮想通貨融資で露呈、マージンローンの危険
貸し付け大手セルシウスの破綻で口座が凍結された借り手
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