米住宅Photo:Joe Raedle/gettyimages

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 米住宅市場の最大の問題は、物件数が十分でないことだ。販売ペースの鈍化もおそらくこの状況を緩和する効果はあまりなく、時間が経てばむしろ悪化させる可能性がある。

 全米不動産協会(NAR)が20日発表した6月の中古住宅販売件数(季節調整済み)は年率換算で512万戸と、前月の541万戸を下回った。これは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が発生した初期の数カ月以降で最も低い水準であり、パンデミック前の傾向を下回るものだ。これは、住宅ローン金利の急上昇と住宅価格のとんでもない高騰を主因とする「アフォーダビリティー(住宅購入のしやすさ)」の問題が、いかに販売に影響を与えているかを反映するものにほかならない。