「ウィンドウズ95日本語版」を買い求める人々1995年、マイクロソフト社の「ウィンドウズ95日本語版」の発売開始で多くの購入希望者が店舗に押し掛けた Photo:JIJI

1997年に発表した
4つの重点事業分野

 1995年の11月、ウィンドウズ95が発売された。その年、パソコンの国内出荷台数は初めて500万台を超えた。その後、2000年には1000万台を突破し、2010年以降は毎年、1500万台に届き、コロナ禍で在宅勤務が増えた2020年の出荷台数は1591万台。過去最高となった。

 ウィンドウズ95はインターネットに対応したオペレーティングシステム(OS)とされている。ただし、ウィンドウズ95が入った初期パッケージのCD-ROMをパソコンにインストールしてもインターネットにアクセスはできなかった。ウェブブラウザのインターネットエクスプローラはOSにバンドルされていたわけではなく、有料の追加パッケージに入っていたからだ。

 現在でこそ、1995年はインターネット元年と呼ばれているものの、その年にパソコンでインターネットに接続していた人は決して多くはなかったのである。

 同じ年、伊藤忠は会社のホームページを開設している。社内ではメールでコミュニケーションを取るようにもなっていた。

 そして翌々年の97年に発表された同社の新中期経営計画を見ると、4つの重点事業分野が挙げてある。筆頭は「情報・通信・マルチメディア」で、他の3つは「資源開発」「金融関係」「リーテイル」である。