コメダ珈琲Photo:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4〜6月度のカフェ・レストラン編だ。

コメダ珈琲、ドトール、サンマルク…
増収でも「負け組」の理由

カフェ・レストランの主要3社が発表した4〜6月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯ドトール(ドトール・日レスホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 4月度:前年同月比108.2%(8.2%増)
 5月度:同119.5%(19.5%増)
 6月度:同114.0%(14.0%増)

◯サンマルク(サンマルクホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 4月度:前年同月比115.1%(15.1%増)
 5月度:同126.0%(26.0%増)
 6月度:同122.8%(22.8%増)

◯コメダ珈琲(コメダホールディングス〈HD〉)のFC向け卸売売上(既存店)
 4月度:前年同月比103.7%(3.7%増)
 5月度:同109.0%(9.0%増)
 6月度:同107.9%(7.9%増)

 6月度の業績において、今回取り上げるドトール、サンマルク、コメダ珈琲の3社全てが前年度の実績を超えた。しかし、残念ながらこの3社は全て、増収が「見せかけ」でしかない。

 そして、新型コロナウイルス禍の中で健闘してきたコメダ珈琲にとって、「コロナ勝ち組」に踏みとどまれるかどうかの正念場ともいえる。次ページで、その理由を詳しく解説しよう。