シリコンバレーの投資家が明かす「優秀なのに成功できない人」に欠けているたった1つのこと写真はイメージです Photo:PIXTA

ムダな会議、ムダな残業、ムダな気づかいに振り回されないためには、どうすればいいのか――。こんな悩みを解消するための具体的な技術を、元・日本マイクロソフト業務執行役員、澤円さんの著書『思考をアップデートする全技術』(アスコム)から一部抜粋して特別公開します。今回は「日本のビジネスパーソンの成長を妨げている『呪縛』」について解説します。

とても優秀だし
プランも悪くないが…

 なぜ僕たちには、何かをするための自信を持てないことがあるのでしょうか?

 その理由は簡単に言えば、僕たちは「どこかに正解がある」と教えられてきたからです。

 正解があるという前提で考えているから、正解を持っていそうな人の意見ばかりを聞いたり、従ったりしてしまうのです。確かに、世の中には、自分たちの世代の体験をもとにして、若い人たちに「正解のようなもの」を教えることでお金を稼いでいる人がたくさんいます。

 でも、はっきりしていることがあります。

 正解を求めたら、絶対にイノベーションは生み出せません。いや、正解がある時点でイノベーションではないのです。

 面白いエピソードを紹介しましょう。アメリカのシリコンバレーでは、スタートアップ企業の面々が、投資活動を行うベンチャーキャピタリストに旺盛なプレゼンを日々繰り広げています。その過程で、ベンチャーキャピタリストたちからよく出る「断わりのセリフ」が次のものだそうです。

「He is very smart. Plan is good. But, he is not enough crazy.」
(彼はとても優秀だし、プランも悪くない。でもたいして狂ってない)

 十分に狂っていないことが出資を断る理由になるなんて、日本とはまったく逆の考え方で面白いと思いませんか? 

 いわば「おい、逃げろ! あいつはビジネスプランだけだ」というわけですね。日本なら逆に「君の夢はわかったから、ビジネスプランを持ってきなさい」という場面でしょう。