西側諸国はウクライナ侵攻を巡り、ロシアとの経済的な対立が長期化する事態に備えている。エネルギーや食糧の供給を断絶することで、ロシアが国際社会の経済制裁に対抗しているためだ。  ロシアは27日、パイプライン「ノルドストリーム」経由でドイツに供給する天然ガスの流量を輸送能力の40%から20%に引き下げた。冬場を乗り切るのに必要なガス在庫を確保できない恐れがあるとして、西欧諸国では不安が広がっている。欧州の天然ガス価格はこれを受けて8%余り跳ね上がり、メガワット時当たり約220ユーロ(約3万円)をつけた。  先週末には、ロシアのミサイルが南部オデッサの港湾施設に着弾。