歯周病と食の関係

 歯周病は、細菌の感染によって引き起こされ、歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう疾患です。歯と歯肉の境目に細菌が停滞し、炎症を起こして赤くなったり、腫れたりします。しかし、痛みなどの自覚症状があまりないこともあり、気が付いたときには歯が抜ける寸前だったというケースも珍しくありません。

<歯周病チェック>
・口臭が気になる
・歯ぐきが腫れている
・歯ぐきから出血しやすい
・口の中がネバネバする

※チェックがついた数が多いほど、歯周病に注意が必要
(参考:日本歯科医師会)

 最近では歯周病が糖尿病の「第6の合併症」と考えられています。糖尿病の人は歯周病になりやすく、歯周病になると治療が難しくなるといわれています。また、歯周病になると血糖のコントロールが悪くなるともいわれています。

 歯周病予防のためには、むし歯と同様に歯みがきが大切です。みがき方は、歯ブラシが歯と歯ぐきの間に届くように、細かく動かして歯垢を落とします。すみずみまで毛先を当てて歯磨きをしていきましょう。

 また、よくかみ、唾液の分泌を促進することも歯周病予防に役立ちます。唾液の中には、歯を修復する材料が含まれており、細菌を殺す成分が溶け込んでいるので、よくかめばかむほど、たくさんの唾液が出てきて、歯を修復したり、口の中の細菌を殺したりする働きをしてくれます。