日高屋Photo:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4〜6月度のラーメン・カレー・定食編だ。

外食5社で唯一の
「真の勝ち組」はどこ?

 ラーメン・カレー・定食の主要5社が発表した4〜6月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯いきなり!ステーキ(ペッパーフードサービス)の既存店売上高
 4月度:前年同月比102.1%(2.1%増)
 5月度:同113.1%(13.1%増)
 6月度:同106.8%(6.8%増)

◯餃子の王将(王将フードサービス)の既存店売上高
 4月度:前年同月比106.0%(6.0%増)
 5月度:同117.5%(17.5%増)
 6月度:同107.1%(7.1%増)

◯大戸屋(大戸屋ホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 4月度:前年同月比132.8%(32.8%増)
 5月度:同135.5%(35.5%増)
 6月度:同132.2%(32.2%増)

◯日高屋(ハイデイ日高)の既存店売上高
 4月度:前年同月比132.8%(32.8%増)
 5月度:同171.8%(71.8%増)
 6月度:同162.4%(62.4%増)

◯CoCo壱番屋(壱番屋)の既存店売上高
 4月度:前年同月比99.0%(1.0%減)
 5月度:同103.9%(3.9%増)
 6月度:同107.8%(7.8%増)

 6月度の実績を見ると、今回取り上げた5社全てで前年実績を超えている。中でも、日高屋の実績は前年同月比162.4%(62.4%増)とダントツだ。

 しかし、実はこの5社は、増収が見せかけでしかない「負け組」企業がほとんどだ。真の「勝ち組」企業はたった1社しかない。それはどこなのか。次のページで詳しく解説しよう。