直接会うことが減り、オンラインでのやりとりが増えてきた今「手書き」文字は「個性」や「人柄」に触れられる数少ないツールとしてビジネスでの大きな武器となります。とはいえ、忙しいビジネスパーソンが字のおけいこに費やせる時間はさほどありません。そんな方に向けた新発想の美文字本が『簡単ルールで 突然、美文字が書ける』。字が苦手な人を長年指導してきた著者・萩原季実子さんが「字がうまく書けない理由」を研究し、少し変えるだけで飛躍的に字がうまく見えるポイントだけをルール化した本で、練習なしでも、誰でも、自分史上最高の「美文字」が書けるようになると話題です。この連載では、本書より抜粋しながら美文字のコツを紹介いたします。

知らなかった!字が突然、格調高くカッコよく書けるコツ意外な盲点! 右ハライはスタートする高さで、払う向きが違う! ルール通りに払えば字が引き締まる。(「簡単ルールで突然。美文字が書ける」より)

これだけで、字が格調高くなる!右ハライの裏ワザ

 今回は、右向きの「右ハライ」を解説します。少し変えるだけで字がぐっと格調高く見えます。漢字の最後に書くことも多いので、メリハリを出すことで、字が引き締まります。

 いちばんのポイントは、スタートの高さによって「ハライの向きが変わる」こと。実は、高いか低いかで、はらう方向が違うのです。

 40度より上の高い位置からのハライは、右横にすっとはらいます。

「しんにょう」のように20度くらいの低い位置からのハライは、横ではなく右上の向きにはらいます。

 ルールを知らず、なんとなくハライを書いている方は本当に多いです。このルールを知って書くと、途端に、字が生き生きとカッコよくなります。

*本記事は、「簡単ルールで突然、美文字が書ける」から、抜粋・編集しています。