中国が強くけん制していた台湾訪問をナンシー・ペロシ米下院議長が決行したことで、中国のソーシャルメディアでは強力な対抗措置を求める声が殺到した。当局の対応が手ぬるいとして、市民の間では不満も高まっている。中国ではペロシ氏の訪台に先立ち、中国共産党系の新聞「環球時報」の元編集長、胡錫進氏など著名評論家らによって、当局が強力な措置に打って出るとの期待が高まっていた。胡氏は1日、中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」への投稿で、ペロシ氏が中国の警告を無視して訪台を決めたことを受け、中国は「すべての幻想を捨て、軍事的な対抗措置を準備」すべきだと主張。詳細を明かさぬまま報復をちらつかせる中国当局に足並みをそろえた。