動画配信サービス大手ネットフリックスのリード・ヘイスティングス最高経営責任者(CEO)は長年、コンテンツ内で広告は流さないと強調してきた。だが昨年終盤、方針を180度転換。しかも、単に広告事業に参入しようとするだけでなく、それを急いだ。同社はエンジニアを集め、技術的な課題を探った。幹部はすぐに、当面は技術や営業力を提供してくれる外部パートナーが必要だと判断した。春にこの計画を発表し、契約獲得合戦を演出。アルファベット傘下のグーグル、ケーブルテレビ(CATV)大手コムキャスト傘下のNBCユニバーサル、ダークホースのマイクロソフトが参戦した。ネットフリックスの目標の一つは、大きな「最低保証」を獲得し、多額の広告収入を確約してもらうことで財務リスクを抑えることだった。この交渉に詳しい複数の関係者が明らかにした。
ネトフリ変節の内幕、広告付きプランを急いだ訳
長年避けてきた広告配信、ライバルに関する市場調査が方針転換を後押し
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