気温が45度(セ氏)前後だったある火曜日、イボンヌ・パスターさんとボランティアたちは、ホームレスの人たちなどに水やアイスキャンディーを配り、涼をとれる近くの場所に関する情報を提供した。米アリゾナ州フェニックスは温暖化が進む地球で多くの都市が直面する問題の最前線にある。適切に予防しなければ死亡しかねないリスクの高い日が夏場に増えている。米国の50大都市が熱波に見舞われる回数は、1960年代には年平均2回だったが、2010年代には同6回以上と、3倍に増えている。連邦政府の米国地球変動研究プログラムで明らかになった。フェニックスの6月の平均気温は35度だった。これは20世紀の6月平均と比べ、3度余り高い。米国全体でみると同1度余り高く、約22度だった。