ラスベガスはまだ活況に沸いている。40年ぶり高水準のインフレと忍び寄る景気後退への懸念にもかかわらず、この娯楽とギャンブルのオアシスには人が集まっている。米カジノ運営大手シーザーズ・エンターテインメントとMGMリゾーツ・インターナショナルの経営幹部は今週、ラスベガスで運営する施設の直近四半期の業績が過去最高水準だったと述べた。目抜き通りのラスベガス・ストリップには、新型コロナウイルス流行に対する懸念をものともせず比較的年配の消費者が戻ってきている。各社幹部によると、ここ数週間は外国からの旅行者が戻り始め、コンベンションの予定も埋まりつつあるという。シーザース・エンターテインメントのトム・リーグ最高経営責任者(CEO)は、今週の投資家向け電話会見で、「どんなに強い言葉を使っても、現在のラスベガスの好況は十分に伝えきれない」と語った。