欧州連合(EU)のエンリケ・モラ主席調整官は7日夜、2015年のイラン核合意再建に向けた米政府とイランによる交渉が合意に近づいていると述べた。一方で最終案をイラン政府が受け入れるかは不透明な情勢だという。交渉の調整を担当しているモラ氏は、今後数時間内に合意文がまとまる可能性があるとした。ただしイラン政府は核合意再建にあたり、国際原子力機関(IAEA)による核開発プログラム監視の停止を求めており、方針を見直すか判断を迫られているとも続けた。モラ氏はウィーンで記者団に対し、「進展はしており、交渉は間もなくまとまるとみている」とした。核合意再建の最終案はイランと米国に加え、協議に参加しているロシア、中国、フランス、英国、ドイツによる承認も必要。英仏独の交渉担当者らは現時点でウィーン入りしていない。
米とイラン、核合意再建交渉で合意間近か 課題が残る中
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