中国は4日間の実弾・戦闘演習を終えた。演習は、台湾に対する攻撃能力の増強を誇示するとともに、台湾の民主主義体制を脅かすために中国が保有する軍事力に関する最新情報を提供する場にもなった。中国人民解放軍は7日、台湾周辺の海空域で合同訓練を実施し、地上目標に対する打撃能力や長距離空中戦闘能力を検証したと発表した。国営の中国中央テレビは夜のニュース番組で、戦闘機や戦略爆撃機の訓練映像を放映した。戦略爆撃機は空対地ミサイルを搭載し、同テレビによると、シミュレーション攻撃を行った。ナンシー・ペロシ米下院議長(民主、カリフォルニア州)が2日に台湾を訪問したのを受けて発表されたこの演習は、中国が不可分の領土とする台湾周辺での軍事力誇示としては過去何十年間で最も顕著なものだ。演習はまた、中国による台湾への攻撃がどのように展開される可能性があるかについて手掛かりを与え、中国人民解放軍が台湾上陸前に空域および海上封鎖を実行する能力を示した。