日米「インフレ格差」急伸、物価安定を日本が喜んではいられない事情日本は賃上げもないまま国民の多くは秋からの値上げラッシュに備えねばならない。そもそもアメリカなどと日本とのインフレ率になぜこれほど大きな差があるのか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

米国は2桁インフレ寸前、日本は2%
経済政策や価格支配力で違い

 アメリカの消費者物価指数の上昇率は9%を超えた。11月の議会中間選挙を控え、バイデン政権にとってインフレ問題は喉に突き刺さった骨だ。

 ユーロ圏のインフレも8%を超えており、コロナからの景気回復に地域差があるなかで難しい政策運営を迫られている。

 その一方で日本はというと、消費者物価上昇率は2%台で目立った上昇はまだ見られないものの、エネルギー価格や国際商品市況の高騰、円安のなか、原材料コストの上昇が価格に転化されるのはこれからだ。

 賃上げもないまま国民の多くは秋からの値上げラッシュに備えねばならない。

 そもそもアメリカなどと日本とのインフレ率になぜこれほど大きな差があるのか。

 背景には、財政金融などの経済政策やコロナ対策の違いなどがある。日本の現在の物価上昇率の低さは別の意味で“不安材料”だ。